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新型コロナ対応策

2020年4月16日

新型コロナウイルスとどう向き合うか?


あらゆる業種の方々がこの問いに向き合っているかと思いますが、歯科界も例外ではありません。これまでも(肝炎の問題などで)歯科治療と感染リスクについて話題にされてきましたが、切削器具の滅菌に代表されるような基本的な感染予防対策(スタンダードプリコーション)を講じることで、そのリスクは回避できるとされてきました。新型コロナの場合にもその対策が有効であることは間違いありませんが、なにぶん未知のウイルスであるため、そのリスクをこれまで以上に軽減する必要性を感じています。
ただこの問題で難しいのは、長期戦になりそうだということです。短期終息が期待できるのであれば全て延期で問題ありませんが(山中教授がおっしゃるように)「終息には最低でも1年」を基本線と考えた場合、その間何もしなければ「歯の保存・口腔機能の維持」が危ぶまれるケースも少なくありません。角をためて牛を・・・というのは論外ですが、歯と口を守ることの重み(重要性)も決して軽視はできません。感染拡大状況が地域や時期によって大きく異なることがその判断をより難しくしていますが、口腔内のリスクを1年単位で考えなおすこと、地域の感染状況を注視すること、感染予防を徹底すること、その三点を考え合わせながら、臨機応変にその対応策を検討していきたいと思っています。

現状における当院の対応策は、下記のとおりです。

1.感染予防策の徹底 

・体調不良の方、感染が疑われる方は来院を控えてもらう

・受付にて体温測定、問診を行う 

・待合室、診療室が混雑しないよう、アポイントを調整する 

・エアロゾルを伴う処置を必要最小限にする 

・こまめに換気を行う 

・基本的感染予防対策の徹底(器具滅菌、ユニット周りの消毒など)

2.口腔機能の維持 

・治療については、必要性に応じて継続する 

・メインテナンス間隔の再検討(場合によっては検査のみ行う) 

・急患対応(痛み・被せ物の脱離・義歯不調など)は随時


都市部に比べれば静岡はまだ感染拡大が進んでいないようですが、その実態はよくわかりません。今後「緊急事態宣言」の対象地域になるようであれば、(急患対応のみなど)もう一歩踏みこんだ対応が必要になるかもしれません。患者さんにはご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただければと思います。

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